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DIALOGUE THEME 05

人々が求めるものは、
地域によって変わるものなのか?

PROLOGUE

都心と地方ではどのようにニーズが変わるか。地方であっても、とある地域と全く別の地域では、どのようなニーズの違いがあるのだろうか。全国に拠点を展開しているIDAグループでは、このような地域によるニーズの違いを見据えている。このダイアログでは、オリジナル化粧雑貨を手がけるシャンティで、全国の数字をチェックしている東京店の店次長と、関西・北陸エリアを担当する大阪店のチーフが、地域ニーズに対応する面白さについて語り合った。

K.Y
シャンティ 東京店 営業/店次長
2011年入社

シャンティの営業として、様々なエリアを担当し、売場提案を行いながら経験を積む。2023年、店次長に昇進。現在は大手ドラッグストアの本部を担当。全国の売上目標を達成するために、各エリア担当者の営業活動のマネジメントに取り組んでいる。同時に自らも、売れ筋の変化を見極めながら、つねに本部への売場提案を行っている。

M.T
シャンティ 大阪店 営業/チーフ
2012年入社

東京の大学を卒業し、入社後は大阪店に配属され、現在に至る。これまでに、関西・近畿・北陸などのエリアのドラッグストアを担当。2019年、チーフに昇進。現在は大手ドラッグストアの関西エリア、北陸エリアのドラッグストアやバラエティショップの各店舗を担当し、業態やエリアの特性を踏まえたきめ細かな提案に取り組んでいる。

情報媒体は多様化しているが、
共通項はインフルエンサー

地域ごとの購買行動の変化について教えてください
M.T
どの地域もそうかもしれませんが、例えば、私が担当している関西エリアでも、インターネットで情報を集めた上で買いに行く人が増えています。ただ、化粧品を買うときの判断基準が別の意味で変わっているというか……。本当に自分で使いたくて欲しいと思っているのか、みんなが欲しがっているから自分も欲しいということなのか、区別がつきません。
K.Y
以前より、インフルエンサーからの情報に左右されやすくなっているかもしれないね。特に有名なタレントが使っている化粧品は「じゃあ私も!」となる傾向は強い。しかもインターネット由来とは限らない。あるファッション誌に最近有名な女性タレントが出たとき、マスカラをつけたあとに使う小物を愛用品として紹介していた。そうしたら、あっという間に対前年比500%の売上だって。
M.T
それから関西は、ローカルのテレビ番組の影響も半端ないですよ。週末にやっている情報番組で、お笑い芸人が気の向くままに買い物をするコーナーがあります。そこで「これメッチャいい!」みたいなノリで紹介された商品は、化粧品、食品、日用品などの違いを問わず、週明けに売上が急増するんです。
K.Y
たしかに、全国の数字をチェックしていると、他のエリアは変化がないのに、関西だけ売上がハネることがあるけど……、その番組の影響なんだね(笑)。
M.T
店舗様も、「番組で紹介されました!」というAT(アテンション)シールを貼ってアピールしたり、商品を目線の位置にある棚に移し替えたりして、販促を強化します。
K.Y
その結果、ふだん全国で1ヶ月かけて売り切る商品を、関西エリアだけで売り切ってしまうこともあるからすごいよね。
M.T
関西の中でも特に大阪は、お笑い芸人の影響力が大きいです。テレビでも舞台でも活躍していて、視聴者の生活に根ざしていますから。その情報番組に関しては、彼らはスタジオでVTRを見ながらコメントするスタイルはとりません。直接足を運び、自分の感覚で「良い」と感じた商品を紹介します。
K.Y
その踏み込み方は、全国向けの情報番組とは違うね。「この人がそう言ってるなら、買ってみようか」という気持ちになりやすい。
M.T
しかも週末の番組は、家族そろって観ている視聴者が多い。ですから、いざ買うとなれば客単価が上がります。良い意味でアナログなんですよね。
K.Y
それぞれの地域で信頼が集まる特有のインフルエンサーがいて、そのインフルエンサーが露出している情報媒体が影響力を持つということなんだろうね。

都心で売れる商品と、車社会のエリアで売れる商品は違う

地域によって商品の売れ方に違いはありますか?
K.Y
全国の売上を見ている立場からすると、商品の人気に火がつくのはやはり人の集まる都心からという印象があるけれど、どう思う?
M.T
インターネットやSNSがありますから、昔に比べると情報が浸透するスピード自体の差はなくなっていると思います。
K.Y
そうかもしれないね。都心で先に流行する印象があるのは、店舗様が人の集まる都心に優先的に商品を投入するけども、一度に納品できる商品は限られているから、地方には行き渡りにくいのかもしれないね。
M.T
情報が浸透するスピードに、商品の投入が追いついていないのかもしれませんね。実際に、同じ商品であれば、都心と地方で売れ行きにある程度の時間差が生まれていると思います。ただ、そもそも都心と地方とでは売れる商品が違うことも珍しくないですよね。
K.Y
車の移動がメインの地域では、ヒールを履く方が少ないのでインソールはさほど売れない。逆に都心では、ヒールを履く人が多いから着実な売上が見込める。
M.T
その比較で言えば、車メインの地域では日焼け防止用の帽子も売れていないですね。そもそも人の絶対数が多い都心と比べると、地方では人が少ないから、都心よりも人と会う頻度が少ない。車を使う生活では、接点がさらに限られてくるし、買い物に行く場所も決まっている場合が多いと思います。
K.Y
そう考えると、都心と地方という違いは明確かもしれないね。ただ、地方同士でも違いはあると思うんだ。あるドラッグストア様の信越エリアを担当していたとき、「信越エリアだけはこの商品が売れますから、やりましょう!」と提案したことがある。そうしたらバイヤー(購買担当)の方は、「K.Yさんがそこまで言うなら、信越だけでやってみましょう!」と言ってくださって。あのときは本当に嬉しかったな。
M.T
我々メーカーから「どの商品を・いくつ仕入れるか」を決めるバイヤーの方は、全国で売れているかどうかで判断するのが基本ですから、その言葉は嬉しいですね。
K.Y
後輩の話を聞いていると、実はそういうシーンは頻繁にあるらしい。「このエリアでは必ず売れますから!」というこちらの提案に対してGOサインが出た、という報告がよく上がってくる。すでに実績がある商品を提案するだけではつまらないじゃない? だからこれからもエリアの特性をくみ取った提案を、迅速にやっていきたいと考えている。

地方に赴任することは、自分の「ホーム」を増やすこと

地方に拠点を持つIDAグループで働く面白さとは?
K.Y
地方のイメージは人それぞれだろうけど、IDAグループの拠点は基本的に大きな街、栄えてる場所にあるよね。
M.T
私は大学が関東で、今は関西ですが、自分の「ホーム」が2つあるという感覚です。それって嬉しくないですか? 家族や友人を呼べる場所が複数あるわけですから。行ったことがない場所に赴任して、仕事でもプライベートでも新しいネットワークがつくれるわけですし。すごく前向きに捉えていますよ。
K.Y
地方は、我々IDAグループの人間も、地場のメーカー様も、店舗様もみんな仲良いイメージがあるな。ときどき陳列の手伝いで地方に行くけど、ワイワイやっていてすごく楽しそうでうらやましい。ビジネスライクではなく、人と人との付き合いができている印象。
M.T
その関係は間違いなくあると思いますよ。ずっとお取引している大阪のメーカー様も、関西店にふらっと来て「まいど」「うちの息子、ソフトボール大会で優勝したわ」って(笑)、すごくあたたかいです。そういう関係が築けることが、地方で働く面白さですね。

※2020年12月取材当時の内容です。

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