IDAグループ 採用サイトRECRUITMENT

DIALOGUE THEME 01

IDAグループならではの、
人の心を動かす売場づくりとは?

PROLOGUE

IDAグループの卸部門では「プロジェクト陳列」に力を入れている。プロジェクト陳列とは、お客様が店頭で本当に欲しかった商品に気づき、購入につながるような売場づくりのこと。手法は無数にあり、お客様のニーズ、メーカーの要望、店舗の課題などを把握し、最適な提案をつねに模索している。その面白さについて卸営業の先輩と後輩が語り合う。

S.K
井田両国堂 東部店 営業/チーフ
2013年入社

入社以来、東部店の営業としてキャリアを重ね、現在は大手バラエティショップを担当。大手企業が手掛けるバラエティショップへの卸営業をはじめ、北関東・甲信越に展開するバラエティショップでは一部の店舗で「IDAコーナー」を任され、売場づくりを実施。さらに担当企業が運営する会員制ECサイトでは、今後のサイト上での売場づくりに向けて準備を進めている。

S.I
井田両国堂 千葉中央店 営業
2018年入社

入社後は大阪店に配属。インバウンド需要による爆買いブームとその後のコロナ禍という、両極端の市場を体験。2021年、千葉中央店への異動。大阪店時代はバラエティショップの店舗担当だったが、異動とともにバラエティショップの本部担当に。本部に対しては、メーカーと折衝の上、一人で商談に臨むため、「商品が導入できるかどうかの鍵を握るのは自分だ」という責任の大きさを日々噛みしめている。

SNSによる「バズり」、Z世代の「目的買い」が市場を動かす

近年の小売の変化について、どんなことを感じていますか?
S.K
コロナ禍では基本的にマスクメイクだったから、マスカラやアイライナーなど、見えるところのメイク商品が売れていたよね。リップでもくすみカラーの人気が高かったと思う。
S.I
当時はメイク全体で売上が厳しくて、むしろ“おうち美容”向けのスキンケア商品がよく売れていました。特に、入浴剤などが人気だった印象ですね。
S.K
あとはマスクの肌荒れ予防にシカクリームが流行ってから、すっかり定番化している。最近ようやくマスクをとれるようになったから、リップがダントツ、一番人気だね。
S.I
それでもスキンケアの売上は安定していますよ。最近でいくと、ヘアブラシなどのヘアケア商品が伸びてきているように感じます。
S.K
そうそう、メイクだけじゃなくて、ケアにも力を入れる人が増えてきた感じがするよね。
S.I
それからメンズコーナーを見かけなくなったと思いませんか? たぶん化粧品を「メンズ」というカテゴライズすること自体がもう古くて、メイクに敏感な男性に避けられてしまうからかな、と。
S.K
たしかに! 男性も一般的な化粧品売場で買うようになっているように感じるね。
S.I
性別関係なく、誰もが使える“シェアコスメ”というカテゴリに変わってきていますよね。
S.K
そんなふうにいろいろなお客様が化粧品を手に取るようになったから、「バズり」で瞬間的に商品が売れることが増えた。朝バズると、夕方にはもうどこにも置いていない、というような。私たち卸営業はもちろん、店舗やメーカーのご担当者様も、通勤中やプライベートの時間にSNSをチェックするから情報のキャッチアップが大変だよね……。
S.I
だからといって、1ヶ月後の人気商品がどうなっているのかも分からないから、安易に注文を増やせないですし。
S.K
売れなかったときに在庫を抱えるリスクを考えると、すごく難しい。だから店舗様やメーカー様としっかり情報共有をするのが大事だね!
S.I
あと変化として感じるのは、Z世代の「目的買い」が多くなったと感じます。動画を見せながら「この人が使っている化粧品ありますか?」と聞いてくる中高生が増えているって、店舗様に教えてもらいました。事前に動画サイト・口コミサイト・SNSを見て、いいねが何万か、どれくらい盛り上がっているかをしっかり調べて目的の商品を買いに行くことも、最近の特徴ですね。

「同じ商品だけれど、この店で買いたい」と思ってもらうために

井田両国堂の独自の強み「プロジェクト陳列」とは何でしょうか?
S.K
商品だけにフォーカスした売場ではなく、商品を様々な切り口から異なる見せ方をすることで、店舗様ごとに個性ある売場をつくる。それが「プロジェクト陳列」だと思っています。例えば私が服を買いに行くとき、どこで買っても同じ商品のはずなのに「気づいたら、いつもここで買っているな」というお店があるんだけど、そんなことない?
S.I
たしかにあります。何が影響しているんでしょうね。ディスプレイとか、店内のレイアウトとか……。マネキンに着せる服のチョイスも関係ありそうです。
S.K
こんなふうに、お客様がその店舗様のファンになってくださるような“個性的な売場づくり”をすることが私たち卸営業の役割だと思っています。
S.I
今のアパレル業界の例で例えるなら、店着(店舗に商品が届くこと)までを手掛ける卸の会社はたくさんありますが、売場づくりまで提案する卸営業であることは、独自の強みになりますよね。
S.K
そうだね、どのようにして売るかというところまで考えるのが、井田両国堂ならではの強みだから。
S.I
お客様や店舗様の目線で言えば、お店に訪れて「プラスワンアイテム」を発見していただくための売場づくりという側面もありますよね。日々変化するお客様の悩み、店舗様の課題に対して、いろいろなテーマを設定して提案できるのがプロジェクト陳列の付加価値ですよね。
プロジェクト陳列によって良い結果に結びついた事例を教えてください
S.I
私はあるバラエティショップの店舗様に、コロナ禍が落ち着いた年末のタイミングで「イベントごとの前準備メイク」を軸としたコスメ・スキンケアのプロモーションを提案しました。
S.K
以前みたいに、外食はもちろん、クリスマス、忘年会などイベントごとが復活し始めていたからね。
S.I
そうです! それで「お客様に呼びかけるような売場にしましょう」と熱弁したんです。メーカー様に協力していただいて、できる限り幅広いラインナップにしました。「デート前のスペシャルケアにはこのリップ」というような、メイクの提案のパネルを複数つくって売場を華やかにしました。結果、地下1階というロケーションにも関わらず、たくさんのお客様が足を止めていただき、商品の購入までしてくださる方も多かったです。
S.K
目的買いのお客様は増えているけれど、「気になって足を止めた売場で、商品を購入する」というお客様もたくさんいるんだよね。
S.I
はい、まさにそれを実感しました。リアルならではの購買体験を楽しんでもらえているんだなと。ちなみに、このプロモーションが成功したおかげで、その後も定期的に売場づくりを任せてもらえるようにもなりました。
S.K
すごいね! 私はあるバラエティショップ様の売場づくりで、イベント会場の近隣という立地を活かした提案をした時が印象に残っているかな。そのバラエティショップ様は、イベント会場近隣のショッピングモールに出店していて、ライブやイベントの前後にはたくさんのお客様がモールで過ごしているんだよね。
S.I
日中のグッズ販売と公演の合間ということですか?
S.K
そうそう。そこで出演アーティストとタイアップしている商品を全面に出したり、記念写真が撮れるスペースをつくったり……。面白かったのは、あるアーティストのファンのお客様の間で、ある商品が縁起物になっていたことかな。「その商品を買うと、会場で良い席が取れる」と、話題になっていたみたいで(笑)。メーカー様も面白がってくださり、毎年同じ時期にそのアーティストがライブを開催するたびに、その商品を大量に仕入れてディスプレイさせてもらいました。
S.I
お客様にとっては、売場が大切な願掛けの場になっているんですね。面白いです!

メーカー様数百社とのお取引を活かし、
店舗様と一緒に売場づくりを

プロジェクト陳列を通して、どんなことを実現したいですか?
S.K
店舗様と私たち卸営業とのコミュニケーションによって、十人十色の個性的な売場づくりができることがこの仕事の醍醐味。だからこれからも、店舗様とのコミュニケーションを大事にしていきたいかな。実際、プロジェクト陳列を提案して、はじめは半信半疑だった店舗様も、一度売場づくりをさせていただいたり、井田両国堂のショールームにお招きしてプロジェクト陳列についてお伝えしたりするうちに、どんどん乗り気になってくださるケースはとても多いので。
S.I
「次はこういう売場づくりをしたいんだけど」と相談をしてくださるようになりますよね。そのときは本当に嬉しくなります。私は店舗様の課題やお客様のニーズをしっかり見つめて、目立たなかった商品もプロジェクト陳列でヒット商品に生まれ変わるような、そんな提案をしていきたいですね。
S.K
いいね、そういう提案はどんどんしていくべきだと思う! 私たちは数百社のメーカー様とのお取引があって、数万アイテムの商品を扱っていて、組み合わせはいくらでもできる。この強みを活かして、新しい発見のある売場をつくっていきたいね。
S.I
その都度トレンドを追うには、最適な環境ですよね。私もそうですが、ミーハー気質の人にはぴったりの仕事です(笑)。やっていて飽きるということがありませんし。
S.K
そうだね、私も10年以上卸営業の仕事をしているけれど、いつも刺激を受けているからね。

※2023年9月取材当時の内容です。

PAGETOP