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DIALOGUE THEME 04

人気ブランドが仕掛ける、
商品プロモーションのストーリー

PROLOGUE

2020年に35周年を迎えた『CANMAKE』。アジア系コスメの台頭、個人プロデュースのブランドなど、化粧品の小売を取りまく状況はどんどん変わっている。その中で『CANMAKE』が人気ブランドのポジションをキープするために、商品づくりとそのプロモーションでは何が行われているのだろうか。営業、商品企画、販促企画それぞれの立場から、実際の取り組みや、自分なりのこだわりについて語り合ってもらった。

S.T
井田ラボラトリーズ
キャンメイク部 販促企画 チーフ
2016年入社

入社〜現在まで、販促企画として経験を積む。プロモーション用の什器や、CM・動画の制作、公式HPや、50万人以上のフォロワーを持つSNSでの発信・リニューアルなど、商品のコンセプトやプロモーションの方向性に合わせ、様々な販促物を活用。お客様に分かりやすく情報を伝えることで、売上アップに貢献している。

Y.N
井田ラボラトリーズ
キャンメイク部 商品企画
2017年入社

リップ・ベースチームのメンバーとして、商品の発案から中身・容器・パッケージ・商品名などの考案、製造やデザインの進捗管理、完成までを幅広く任されている。新商品、既存品の新色、既存品のリニューアルなどをマルチに担当。トレンドの移り変わりがある中で、お客様に長く愛される商品づくりにこだわっている。

T.Y
井田ラボラトリーズ
キャンメイク部 営業
2019年入社

入社以来、営業として全国展開中のドラッグストア本部をメインに担当。商品の特徴や企画背景、プロモーションの内容などを把握した上で、毎月本部に出向き、バイヤー(購買担当者)に新商品を提案している。また、担当店舗を巡回し、キャンメイクの商品を多くのお客様が手に取ってくれるような売場づくりも行っている。

アジアコスメの台頭、そしてパーソナルカラー診断の浸透

近年の業界を取りまく変化について教えてください
T.Y
入社した2019年以降のことしかわかりませんが、K-POPや動画投稿サイトの流行で、韓国コスメや、インフルエンサーがプロデュースしたアイテムの需要が高くなったと感じています。
Y.N
たしかに、SNSや動画投稿サイトはトレンドを追うツールになっていますね。
S.T
化粧品を購入するとき、インターネットから情報を取り入れるお客様は年々増え続けているよね。
T.Y
いま店舗様を巡回していて気づくのは、韓国に加えて中国コスメも流行っていることです。韓国コスメだけ、中国コスメだけ、という形で売場を展開している店舗様も珍しくありません。また、美容院がプロデュースするアイテムも増えていて、とにかく店舗様での回転が早いですね。巡回するたびに「あ、こんな新しいブランド入ってきてるんだ!?」と驚かされます。
Y.N
パーソナルカラーに対する認識が広まったのも、2019年頃からかも。例えば、イエベ(イエローベース)にはスプリングとオータム、ブルベ(ブルーベース)にはサマーとウィンターの4種類があって、イエベかブルベかによって似合う色・似合わない色、という区分がかなり顕著に出てきました。
S.T
時代の流れとして、肌の色は人それぞれだし、男性もメイクをするし……と、「個」に焦点が合ってきたからかもしれないね。
Y.N
以前は「自分が好きな色・似合いそうな色」という曖昧な基準しかなかったんです。でも今はもっとロジカルに、「自分はイエベっぽいから茶色が似合う」「自分はブルベっぽいから強いピンク系は似合わない」と判断して、購入を決めるパターンが増えていると思います。
S.T
キャンメイクの公式HPをリニューアルしたのもその頃だよね。以前はシンプルなHPだったけど、リニューアルに際してバーチャルメイクを試せるアプリ(『YouCam Makeup』)をHPに組み込みました。
Y.N
スマホのカメラで自分を写して、チークやアイメイクなどを試せるんですよね。
S.T
そう。イエベ・ブルベのカラータイプで探すパターンにも対応していて、「手首の内側の血管の色は、赤紫っぽい/緑っぽい?」「似合うアクセはシルバー/ゴールド?」など5つの質問に答える。すると「あなたはイエベ」などの診断結果と一緒に、リップ、チーク、アイメイク、ネイルなど、キャンメイク商品のレコメンドが出てくる仕様です。
T.Y
あれ、いいですよね。コロナ禍でテスターが使えないときにすごく便利でした。営業から販促の方に、「店頭POPにアプリのQRコードを追加してほしい」「SNSでも宣伝してください」とお願いした記憶があります。

35周年の『CANMAKE』は、プロモーションも強気に

最近の取り組みの中で、記憶に残っているアプローチはありますか?
T.Y
2020年に『CANMAKE』は35周年だったので、先ほど話したような競合の存在を念頭に、何か仕掛けたいと考えていました。そこでコロナの緊急事態宣言明けの6月、私はある郊外の店舗様でプロモーション什器8台を並べるという、めったに見かけない強気の売場づくりを提案しました。
Y.N
よく店舗様がOKを出してくれましたね。ありがたいお話です。
S.T
通常は一つの売場だけのために、販促ツールをいくつも用意することは稀。けど今回は、ロゴパネルやバルーンなど複数の販促ツールを使ったんだよね。
T.Y
そうです。店舗様としては打開策を求めていらっしゃいました。私は頻繁に足を運び、「首都圏からお客様が流入している」「このところ首都圏より売上が伸びている」などの情報をいただいていたので、思いきった売場にしたかったんです。結果、展開した1ヶ月間の実績は全ブランドの中で1位となり、店舗様、本部のバイヤー様からも好評でした。
S.T
それから、(2020年11月の)発売からまだ時間が経ってないけど、『3wayスリムシェードライナー』も好例だよね。
Y.N
『3wayスリムシェードライナー』は、「ふたえ強調」「涙袋の影」「アイブロウリキッド」の3way。ふたえライナーは流行っていましたが、まだメーカー数社からしか出ていない状況でした。しかもこちらはナチュラルブラウンとアッシュブラウンの2色だから、お客様が選べる。マスクをしても出てしまう目元のニーズに応えた商品として、従来通りに発売してはもったいない、という話が出ました。
S.T
そこで営業の方々とも相談し、Webでのプロモーションにしっかり投資することに。有名なヘア&メイクアップアーティストを起用してインスタライブを実施したり、やはり有名なインフルエンサーに商品紹介をしてもらったり。併せて、初めて使うお客様向けに、ハウツー動画も制作して、配信まで実施しました。
T.Y
商品はもちろん、プロモーションも強力だったので、営業としても店舗様に紹介するときに力が入りました。ちょうど先日陳列に行った店舗様でも、大きめの売場になっていましたよ。

職種それぞれのこだわりで、潜在的なお客様にアプローチする

商品プロモーションにおけるこだわりは?
T.Y
私たちは店舗様がご存知ないプロモーションノウハウを、事例としてたくさん持っています。その中から最適な提案をし、受け入れていただくためには、信頼関係が不可欠。ですから私は頻繁に足を運び、店舗様の方のお話に耳を傾けるようにしています。
Y.N
商品単体でも、仕上がりがイメージできるようなアピールを考えています。「艶肌になれる」で終わらせるのではなく、「ゆで卵をむいたようなツルッツルの艶肌が手に入る!」というように、商品の魅力と仕上がりの情報をパッケージにびっしり書き込むのが、キャンメイクならではの特徴です。プロモーションは全商品で行うわけではありませんから。
S.T
什器の形状にはこだわっています。チークは、立てて並べるとお客様から色が見づらいので、下に土台を作って斜めに倒して並べたり……というように。商品企画が良い商品をつくってくれても、販促企画が手を抜いたら売れません。ですから、「何かできることはないか?」とつねに考えています。
Y.N
メイクをしない若年層の方々や、キャンメイク以外の商品を使っている方々は、まだたくさんいらっしゃいます。私たちがそれぞれの職種からアプローチをかけ、その方々に「使いたい」と思っていただくことが、一番の成功ではないでしょうか。

※2020年12月取材当時の内容です。

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